残したかった樹木まで撤去された場合の補償はありますか?
自宅の建て替えのための解体工事が終わりましたが、新しい家の庭に植え替えようと思っていた樹木まで撤去されてしまいました。新しい樹木を植えて弁償してくれるなど、業者に言えば何か対処してもらえるのでしょうか。
植わっていた木と同等の樹木を植えるように要求できるかもしれません。
工事範囲を明確に指示していたかどうか。
今回の質問で最も重要なことは質問者様が解体工事会社に対して、明確に工事範囲を指定していたかどうかということです。
明確に指定していた場合
もし、図面や文章であるいは立ち会い時点で、現場にテープなどの印を付けることにより質問者様が明確な指示を行っていた場合は、解体工事会社の施工ミスになります。また、解体会社内での連絡の行き違いによる社内ミスも考えられますが、いずれにしても誤って壊した部分に関しては復旧を要求できますので、その旨を伝えて下さい。
工事範囲の指示が明確でなかった場合
図面上に解体範囲の表記が全くなかったり、解体現場が遠方であるため施主が立ち会いできなかった場合は、解体工事会社に工事範囲を明確に指示したとは言い難いケースです。解体工事会社も工事範囲に関する注意が不足していたともいえますが、話し合いにより双方が納得いく方法を考えます。
まずは解体工事会社に相談を
指示内容がどうであったにしても質問者様の大切な植栽が撤去されてしまったことに対してはかわりありません。まずは、解体工事会社の担当者にその旨を伝え、復旧してもらえないかという希望を伝えて下さい。その際の費用負担については、責任がどちらにあるかで決定されますので、手元に図面や写真、メモといった工事範囲に関する資料があるようであれば確認して下さい。
もし双方で折り合いが付かない場合
このようなトラブルの場合、話し合いをしても折り合いが付かないケースがあります。質問者様としては明確に工事範囲の意思表示をしたにもかかわらず、実際には解体工事会社の担当者に伝わっておらず「聞いていない」と返されてしまうこともあるでしょう。(中には、悪意を持ってとぼけるような担当者がいるかもしれません)。工事代金の支払い前であれば質問者様が有利に話しをすることが可能ですので、トラブルが解決するまではひとまず支払いを控えておきましょう。
書類を残しておくことが大切
こうしたトラブルの予防策として、書類や写真で工事範囲を明確に指示し、保存しておくことがなによりも大切です。口頭でのやりとりは控えましょう。