アスベスト除去は専門家と解体工事会社のどちらに頼むべきですか?
所有する古い建物にアスベストが使われているようです。アスベストは人体に悪影響が出ると聞いたので除去してしまいたいのですが、調べてみるとアスベスト除去の専門会社もあるようで、解体業者とどちらに依頼すればいいか迷っています。除去時にアスベストが飛散してしまうとご近所にも迷惑になるので、やはり専門家のほうが安心でしょうか。
解体作業を伴わないのであれば、専門業者がよいでしょう。建物の解体を行うのであれば、解体工事会社がよいと思います。
撤去のみなら専門のアスベスト除去会社へ
建物の解体をせずアスベストの撤去のみを行うのであれば、アスベスト除去の専門会社に依頼をしていただくと良いでしょう。アスベストの種類によりますが、レベル1・レベル2といった飛散性の高いアスベストであれば、除去には専門の設備や技術が必要となります。また、解体や増改築を伴わない場合は、撤去ではなく封じ込めや囲い込みの方が適している場合があります。建物の状況から専門的な知識に基づいた提案をしてくれるのが、専門業者に依頼するメリットです。
建物の解体を伴うなら解体工事会社へ
アスベストの撤去に併せて建物の解体を行う場合であれば、解体工事会社に依頼していただくことをお勧めします。瓦やサイディング外壁といったレベル3に該当する工事であれば、自社で行うのがほとんどです。また、レベル1・レベル2のアスベストであれば、解体工事会社から専門業者に依頼をすることになりますが、普段からつきあいのある専門除去業者がいるはずなので、連携良く工事を進められることと思います。
高いようなら分離発注を
解体工事会社にアスベストの撤去を依頼する場合のメリットとして「窓口が一本化できるから楽」、「養生を解体時も流用することで効率的に工事ができる」ということが挙げられます。しかし、デメリットとして「解体工事会社がたくさんの利益を上乗せした場合、割高になる」という可能性があります。アスベストの撤去に何百万円も掛かるようであれば、自身でアスベスト撤去業者を探しコストダウンの可能性を探るのも一つの方法です。