内装解体で傷が付いた場合の対処はどうすればいいですか?
持っている分譲マンションのリフォームを行うことになり、スケルトン解体を業者に依頼しました。
傷が付いた場所によって対処方法は異なります。
専有部分か共用部分で異なります
マンションのような建物の場合、所有者のものである専有部分と、エレベータ、階段、エントランスといった共用部分のどちらに傷を付けたかによって対処方法は異なります。
専有部分の場合
解体工事会社が専有部分に傷を付けた場合は、問題に関連するのは加害者である解体工事会社と被害者である質問者様(所有者)の二者となります。双方での合意が得られれば問題は解決しますので、解体工事会社と話し合いの機会を設け、損傷の程度に併せて補修を求めるかどうかを決めます。
内装解体では室内の構造体に擦り傷程度が付くのはある程度仕方がない場合もあります。大幅な損傷や残す部分への傷がない限りは、ある程度の理解が必要かもしれません。
共用部分の場合
一方で共用部分の場合、関係者は質問者様と解体工事会社だけではなく、他の部屋の所有者や管理組合など複数上げられます。質問者様が独断で判断してしまいますと、後で管理組合あるは他の所有者の方から責任を追及される可能性もありますので、まずは管理組合に連絡をし、どのような流れで解決に望むべきか判断を仰いで下さい。問題が解決するまでは、解体工事会社への工事代金の支払いを中断し、公正な場で話し合いが進むように尽力していただくのがいいでしょう。
契約前に養生の確認を
専有部分でも共用部分でも、上記のようなトラブルは適切な養生が行われていれば防げる問題です。解体工事会社と見積もりの話しをする時点で、専有部分はもちろんのこと廃材や工事機材等の搬出入経路となる共用部分に、適切な養生が計画されているかどうかを確認することが重要です。また、無理な工期で工事を進めることもこうしたトラブルの発生要因となりますので、施主としては突貫工事を依頼したり、解体工事会社が人件費削減のために工期を短縮しなければならないような極端な値引きを避けることが望ましいでしょう。