工事前の近隣あいさつは、会社・施主の誰が行うのでしょうか?
間もなく家の取り壊しを控えています。工事前には、近隣へのあいさつが必要と聞きましたが、なぜあいさつをしておくべきなのでしょうか。あいさつ回りを行うのは、解体業者と施主のどちらが行くべきなのでしょうか。
解体工事会社が行うのはもちろんですが、施主も一緒に訪問することをお勧めします。
解体工事会社のマナー
解体工事の際、近隣の方には騒音や振動、ホコリ等のご迷惑をおかけすることになります。そのような内容に理解していただき、協力があって始めて工事ができるのですから、解体工事会社があいさつを行うのは当然のマナーです。あいさつ時には、工事スケジュール表を持参し、担当者が声掛けをするというのは業者に期待したい、水準です。
施主も行うのが望ましい
工事を行うのは業者とはいえ、発注者は施主です。普段おつきあいのある方に、ご協力をいただくのですから施主も解体工事会社と同様に、近隣の方にあいさつ回りを行い、ご協力をお願いするというのが施主としても望ましい姿です。ホコリ等の被害が大きい両隣や裏の家はもちろん、それ以外の周辺にも交通面での影響や騒音等のご迷惑が掛かる可能性があるため、近隣の6〜7軒は最低限でもお声がけしたいところです。施主自ら足を運ぶことにより、近隣の方も「お互い様だから仕方ないですよね」と、快く受け入れてくれることと思います。お礼の意味を込めて、ちょっとした粗品(タオル、洗剤など)を持参していただくのが良いでしょう。
両者が一緒に行くのが理想
足を運ぶタイミングは、解体工事会社と施主で同時に設定するのが理想です。近所の方が工事に関しての専門的な質問を行った場合に、業者がいれば適確な返答が可能となります。また、施主が同行することで心情的な同意を得やすくなるため、業者のあいさつもスムーズに進むことが予測されます。タイミングが合うようであれば、一緒に足を運んでいただくと良いでしょう。
クレーム予防にもつながる
近隣へのあいさつは、解体を行う際のマナーとして大切ですが、クレームの予防にもつながります。しっかりと声掛けをすることで、近隣の方も「少しの間だから仕方ない」と思っていただける可能性が高くなります。工事中のクレームは工事の妨げになることに加え、施主の精神的な面でも良いことはありませんので、クレーム予防のためにもしっかりあいさつを行いましょう。