ハウスメーカー営業担当者の個人紹介会社は大丈夫でしょうか?
住まいの建て替えをするにあたり、ハウスメーカーの営業から「当社で解体を行うとマージンが上乗せされた金額が請求されて高くなるので、個人的に紹介します」と言われました。ハウスメーカーとしては紹介した解体業者で解体を進めてほしいはずだと思いますが、営業マンが個人的に紹介すると言う解体業者は違法業者ではないですか?大丈夫でしょうか?
大丈夫とはいえません。紹介とはいえ施主の自己責任での発注となるため、くれぐれも注意しましょう。
営業担当者と解体工事会社の関係
ハウスメーカーは下請けの解体工事会社が出した見積りに、2〜3割の利益を上乗せして施主に提出するのが一般的です。営業担当者としては、「施主に少しでも良い条件で新築工事進めて欲しい」という思いから、会社としての方針に反し自身で業者紹介を行うケースもあります。このような営業担当者は普段から紹介を行っていることが予想されるため、紹介される解体工事会社は営業担当者と以前からつきあいのある業者ということが多いようです。また、業者から営業担当者へのバックマージンが支払われることもあるため、施主のためというより個人的な小遣い稼ぎでそのような紹介を行う営業担当者もいます。
発注はあくまでも施主の自己責任
営業担当者の紹介ということですが、あくまでもハウスメーカーを通さない施主と解体工事会社の直接契約となるため、自己責任という認識を持って発注することが大切です。営業担当者は「しっかりと許可を保有している業者か」、「過去に違反を犯していない業者か」、という点まで調べた上で紹介を行うのはごく希ですので、自分で確認を行った上で優良業者と判断した場合に限って発注を行いましょう。
トラブルになった時も自力の解決が必要
万が一、何らかのトラブルになった場合でも、自力で解決することを覚悟しなければなりません。営業担当者のこのような行為は、すべてハウスメーカーに対する背任行為に値します。そのため、工事上のトラブルに発展した場合にも、営業担当者は背任行為が露見しないよう、表だった行動を取ってくれないことが予想されます。トラブルに発展した場合にも自力での解決が必要となりますので、自分で解体工事会社を探し発注した場合と変わらないという認識で依頼をするかの判断をして下さい。