丸投げ会社に依頼をするデメリットは何かありますか?
解体業者を選ぶ際に、自社で工事をせずに下請け業者にすべてを委託してしまう、いわゆる「丸投げ業者」への依頼は避けたほうがいいと聞きますが、具体的にどんなデメリットがあるのでしょうか。相見積りをした際に丸投げ業者がいちばん安かったとしても依頼しないほうがいいでしょうか?
マージンの上乗せによる割高な費用、工事品質のバラツキ、現場管理の不備、無理な金額の請負による不法工事等が挙げられます。
マージンの上乗せによる割高な費用
丸投げ業者が下請けから出てきた見積りに、自社のマージンを載せることで、施主の負担が増すというデメリットです。丸投げ業者は工事はおろか、施工管理も十分に行わないことが多いようです。しかし、その一方で下請けの見積りに載せるマージンは20〜30%が相場となっており、施主の負担がその分大きくなってしまいます。
工事品質のバラツキ
丸投げ業者自身が工事をするわけではないので、工事品質は依頼をした下請け業者に委ねられています。このような業者は毎回同じではない上に、業者ごとに技術や工事に対する姿勢がバラバラなので必然的に工事品質もばらつきます。
現場管理の不備
丸投げ業者はあくまでも営業代行をすることで収益を上げていますので、彼らが力を振るうのは現場管理よりも営業です。受注を取るために施主の要望は汲み取ろうとしますが、それらの要望が実行可能かどうかの配慮が不足するケースがあります。それにより、実現性を軽視して現場に依頼を投げてしまうことで、現場管理に支障が出ることがあります。
無理な金額の請負による不法工事
実際に工事ができるかを検討しないまま、他社との価格競争に勝つために異常な低価格で受注をし、そのような工事を下請けに無理矢理発注する場合があります。そのため、工事自体が圧迫され結果として不法な工事や手抜き工事につながりかねません。下請け業者としては、丸投げ業者との関係があるため「今回は利益が出ないけれども、今度いい仕事を回すのでやって下さい」と言われれば、簡単に断ることはできません。一方で、赤字の工事を行うわけにはいきませんので、短工期にするために施工が粗くなったり、廃材を不法投棄し処分費用を浮かせるなど、何らかの無理が生じてしまいます。