解体費用を安くする方法はありますか?
家の取り壊しを検討しています。近所の業者から見積りを取ったのですが、解体費用が思ったより高くて困っています。解体した後は新築工事をするので、できれば解体工事にはあまり予算を使いたくありません。少しでも解体工事を安くする方法はないのでしょうか。
まず、相見積りを取りましょう。その後、値段交渉と項目の削減という順番で、進めていただくのが良いと思います。
まずは相見積り
解体費用を安くするポイントとして、まず挙げれらるのが相見積りです。解体費用は業者間のムラが大きく、工事方法の工夫や業者の保有している設備によっても金額差が生じます。そのため、1社だけにしか見積りを取っていないのであれば、まず2〜3社に声を掛け相見積りから始めるべきだといえます。1社の見積りを見て予算オーバーと思っていても、他の業者から見積もりを取ることで、それが希望する金額幅であるため、スムーズに予算をクリアすることがあり得ます。なお、業者に声を掛ける際には、許可情報や違反をしていないことの確認を行い、優良な業者を選定するよう心がけましょう。
値段交渉
2〜3社程度の見積りが揃ったら、次に行うのが値段交渉です。担当者に予算オーバーであることを伝え、工事に支障を来さない範囲で可能な限りの値引きをしてもらうよう要求して下さい。工事の時期を業者の都合の良いタイミングに合わせることで、通常以上の値引き提示を受けられることもあります。予算オーバーをしている場合には、「少しでも安くしたい」という思いから、値段だけに注意を払ってしまいがちですが、担当者の対応や見積りの書式から会社の優良性を判断し、質の高い業者を選択するよう心がけましょう。
項目の削減
業者に値引きを要求したにも拘わらず、工事費用が予算を上回ってしまうようであれば各項目を削減することにより、工事費用を抑えられないかの検証をします。代表的な項目として、不要品処分や役所への申請は、施主自ら手配を行うことで費用を削減できる可能性のある項目です。担当者に相談に乗ってもらいながら、費用の削減が可能か検討していただくと良いでしょう。
安すぎないかの検証も必要
仮に予算に収まったとしても、費用が安すぎないかの検証は必要です。解体費用は人件費や廃材処分費という原価に、利益を加えた金額として計算されますが、複数社の金額が同程度であればそれが適正金額かつ相場である可能性が高いといえます。もしも、飛び抜けて安くできる業者があれば、それは何らかの理由があってのことと思われますが、その理由が工事の工夫等ではなく、「不法投棄をして廃材処分費用を抑えた」、「工事人員を無理に削減して人件費を抑えた」という可能性もあります。安ければ良しではなく、安すぎないかの確認も行って適正な金額での工事を進めていただくのが、後々トラブルに巻き込まれない重要なポイントであるといえます。