作業中の借地・駐車場費用は施主が負担するものなのでしょうか?
解体工事の見積りの中に、工事車両を停めておくために近所の駐車場を借りる費用が含まれていました。一般的にこういう費用も施主が負担するものなのでしょうか?もし工事車両用の駐車スペースが必要なら、近くの知り合いの空き地に停めさせてもらえるかもしれないので自分で手配したいのですが、そのようなことは可能でしょうか。
業者の営業方針によりますが見積りに計上され、業者ではなく施主が負担することが多いようです。
業者の方針による
借地料の負担について特に決まりはありません。工事に必要な経費として人件費や燃料費と同様に、見積りに計上されることもありますし、業者が自社の利益の中から捻出することもあります。どちらの負担とするかは業者の判断に委ねられますが、見積書に計上するケースの方が多いように思われます。
見積書に計上がない場合には確認すること
見積書に借地料としての計上がある場合には、費用が発生することは明確ですが、計上がない場合には注意が必要です。最も望ましくないのは、業者が後から「駐車場費用がかかってしまったので負担して欲しい」という話しを持ちかけてくることです。そもそも業者が下見をする時点で認識するべき内容ですし、業者の計画ミスともとれますので費用負担の必要性のない事柄と思われますが、後から言われて決して気持ちのいいものではありません。解体工事の際には、家を壊す重機と廃材を搬出するための車両が必要ですが、どう考えても車を止めるスペースがない場合には念のため施主の方から、「当然、駐車計画は考えてありますね?」と確認していただくと、後からの費用請求を避けることができるでしょう。
地主への交渉は施主の方が有利な場合がある
今回は解体工事会社から費用が申告されてきたというお話しですが、該当の駐車場を知り合いが保有していた場合には、借地の交渉を施主が行った方が有利になる場合があります。普段からおつきあいのある方であれば、「お互い様のことだから」と良心的に貸していただけることもあるかもしれません。借地の必要性が分かった時点で、業者の担当者にどこの敷地を借りるのかを確認し、施主と業者のどちらが交渉にいくのかを判断すると良いでしょう。