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工事中に発生しうるトラブルはどのようなものがありますか?

現在、解体工事中なのですが、作業員の不注意でのトラブルや想定外の事態が起こっていないか心配です。解体工事の際に考えられるトラブルはどのようなものがありますか。

近隣からの苦情、地中障害物の発生、周囲の破損などが代表的です。

近隣からの苦情

最も起きる頻度が高いトラブルは近隣からの苦情です。原因も様々ですので列挙します。

騒音

解体工事中の騒音がうるさいという苦情です。やむを得ない部分でもありますが、周囲の方で夜勤の労働者がいる場合、昼間に寝ていると苦情につながりやすいです。振動規制法では作業区域、境界線で75db(デシベル)以下にすることが定められていますので注意しましょう。

振動

コンクリートの建物を解体する場合には解体時の振動が大きくなり、騒音と併せて発生しやすい苦情です。中には、振動によって家が傾いたという内容に発展することがあるため、近隣に古い家がある場合、事前に傾きの調査をしておいた方が良いケースもあります。

ホコリ

工事中の砂ボコリで窓が開けられなかったり、洗濯物が干せないという内容です。散水を行うことがトラブル防止の最低限の対策です。天候等の影響で工事スケジュールが変更になる場合は、近隣の方の洗濯をする予定が狂うためトラブルの引き金になることがあります。

作業員のマナー

作業員のマナーが非常識であった場合に、苦情につながることがあります。言葉遣いや身だしなみ、たばこ・ゴミのポイ捨てなどには注意をしてもらいましょう。

道路の汚れ

重機の搬入・搬出で道路に飛散した泥が目立つ場合は、クレームにつながることがあります。作業中はある程度仕方がない部分もありますが、一日の終わりには最低限の掃除をするようにしてもらいます。

地中障害物の発生

工事中に土の中から何らかの障害物が出てきた場合の処分費用について、業者とトラブルに発展する可能性があります。地中障害物には、瓦、ガラ、石、岩、タイヤ、衣服、医療廃棄物、以前の建物の基礎、湧き水、人骨等様々なものが見つかる場合があります。詳しくは「追加費用が生じる地中障害物にはどんなものがあるか?」をご覧下さい。

周囲の破損

工事中に周囲の物を傷つけてしまうことで、トラブルにつながることがあります。

塀、フェンス

重機が塀やフェンスに接触することにより、傷を付けてしまい補修が必要になるというトラブルです。傷を付けた構造物がお隣の物であった場合にはお詫びや、何らかの補償が必要になるかもしれません。解体工事会社が自分でやったことを認めたがらない場合もありますので、工事前に写真を撮影し証拠として用意しておくことも大切です。

工事中に、木の枝や根に傷をつけてしまうこともあります。時折、隣家の樹木が越境している場合、気づかずに根を切ってしまい、木が枯れてしまったというトラブルもあります。根に関しては所有者の承諾なく切ることが民法上可能ですが、お隣との関係が悪くなることにつながりかねませんので、事前に打ち合わせをしておくと良いでしょう。

屋根、外壁

工事中に建物の破片が飛散し、隣家の外壁や屋根を傷つけてしまうというトラブルです。事前の養生が十分であれば起こりえない内容ですが、万が一のために工事前の写真を撮影しておくと良いでしょう。

公共物

道路の路面や標識等を重機で破損してしまうというトラブルです。見つかり次第業者への対応を求めて下さい。

 

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