現地確認で聞かれる事や施主が準備する物はありますか?
住まいの建て替えをするために解体業者に現地を見てもらうことになっていますが、何か調べておいたほうがいいことや、こちらで用意しておくべき書類や事前準備はありますか?業者さんに何度も来てもらうのも悪いですし、こちらも何度もやり取りするのは億劫なので、一度で見積りが出るようにしておきたいのですが。
境界の確認、解体範囲の確定、処分する家財の確定、希望時期の確定、手持ち図面の用意、所有者の意思確認などが聞かれる可能性のある項目です。これらの事前準備を行っていただくと良いでしょう。
境界の確認
敷地の境界を事前に確認しておきます。まずは境界杭の位置を確認し、分からないようであれば隣地の方にも聞いていただくのが良いでしょう。境界の位置によって、自分の構造物だと思っていたものが隣家の所有物であったり、共有物であることもあります。解体範囲にも大きな影響を及ぼしますので、まず第一に確認するべきです。
解体範囲の確定
どの建物・構造物を壊して、どこを残すかの確定です。特に、建物やブロック塀等を切り離す部分解体を行う場合は、場所によって解体費用や保守費用が大きく変わるケースがあり注意が必要です。また、建て替えの場合はハウスメーカーから指示が出ることがあるので、建設会社の担当者にも解体範囲の確認をしておくのが大切です。壊すか残すか迷っている部分があれば、担当者にその旨を伝え両方の見積りを作成してもらうと検討はスムーズに進むと思います。
処分する家財の確定
建物内の家具、家電といった家財の中で、解体工事会社に処分の依頼をする物を確定します。これらの家財は残置物として見積りに計上され、不用品回収業者に別途依頼することなく撤去が可能です。依頼するかどうか迷っている場合には、「最終的に自分で片付けるかもしれませんが、とりあえず見積りを出して下さい」と見積り依頼し、金額を見てから判断すると良いでしょう。
希望時期の確定
解体工事を希望する時期を確定します。解体工事会社は1〜3カ月先の自社の工事スケジュールを元に、新規の工事をどこに入れるかを判断しています。見積り依頼時点で希望時期を伝えれば、工事が可能かどうか、いつ頃までに契約をしないといけないか、という返答をもらうことができます。工事時期があいまいな場合にも、「来年の春頃着工」、「節分までには解体完了」という概要を把握しておくと良いでしょう。
手持ち図面の用意
手持ちの図面があれば解体工事会社に渡せるようコピーします。現在の建物図面や新築の建物図面も、解体計画のヒントになる可能性がありますので用意しておきましょう。併せて謄本も手元にあれば用意していただくと良いでしょう。(謄本・図面は必須ではありません)
所有者の意思確認
建物所有者に対する解体工事の意思確認です。建物が自分の所有であれば問題ありませんが、親族の所有であれば一声掛けておくのがよいでしょう。また、新規に購入する予定の中古住宅であれば不動産屋を経由して、所有者に「解体費用を算出するため、現地の確認をしても良いか」という問い合わせをしておくと良いでしょう。