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浄化槽を撤去する適正費用はいくらですか?

実家を建て替えることになりましたが、敷地内に親の代まで使用していた合併浄化槽が埋まっています。今はもう使用しないので撤去することになりましたが、いくらぐらいかかるものでしょうか。また、掘り出して撤去するのと砂で埋めてしまうのと、どちらが良いのでしょうか。

建物の解体費用に3〜5万円程度の追加料金が相場です。慣例で行われている砂埋め・埋め殺しは不法投棄に当たる可能性があります。

撤去料金の相場

通常の家庭の大きさのもの(5〜7人槽)であれば建物の解体費用に3〜5万円程度の追加料金が相場です。商業施設などそれ以上の大きさのものは金額がまちまちとなりますので、複数社からの見積り取得をおすすめします。撤去に際しては、汲み取りが終わっていることが前提となります。浄化槽がある建物の解体工事の際は、普段からおつきあいのある浄化槽保守点検業者に依頼をして、浄化槽の汲み取りを事前に行いましょう。

浄化槽撤去のみの場合は高額

建物の解体を行わず浄化槽の撤去のみをお願いする場合は、上記金額より高額になるケースが多いです。こちらも複数社からの見積り取得を、おすすめします。

補助金が出る場合もある

浄化槽の撤去には県や市町村から、補助金が出る場合もあります。浄化槽のある県や市町村に確認してみると良いでしょう。

撤去方法の種類

浄化槽の撤去方法には、「撤去」と「砂埋め」の二種類があります。

適正な措置は撤去のみ

浄化槽を適正に処分するためには、地中から掘り返し撤去するしかありません。工事着工前には中にたまった汚泥の汲み取りと、浄化槽の清掃・消毒が必要となるため、早めに指定清掃業者に依頼をすると良いでしょう。ちなみに、今回の質問者様は合併浄化槽を利用されているということですが単独浄化槽も同様です。

砂埋め処分は違法性が高い

浄化槽の処分方法として撤去と併せて一般的なのが砂埋めです。解体工事会社だけでなくハウスメーカーも推奨する方法ですが、このようなやり方は廃棄物処理法違反としてみなされ、不法投棄に該当する可能性が非常に高いといえます。浄化槽は解体工事という産業活動を通じて、産業廃棄物(ゴミ)へと変貌しますが、自分の敷地であっても産業廃棄物を放置することは禁じられています。更に、今回は埋め殺しということですので、見えないのをいいことに放置する不法投棄に該当してしまいます。砂埋めを行っている解体工事会社は、この違法性について認識がないことが多いのですが、同様のケースで行政の是正指導を受けた例(2010年10月7日狭山市浄化センターの浄化槽不法投棄に関する是正指導)もあります。良識ある施主としてこのような工事は避けるべきです。

どうしても砂埋めしたいなら行政に確認を

特別な理由がありどうしても砂埋めしたいなら、行政に判断を仰ぐ必要があります。浄化槽が不法投棄とみなされるかどうかは、砂埋めに「みだり性」があると認められるかどうかによって決定されます。管轄の行政が「みだり性はない」と判断すれば砂埋めを行える可能性もゼロではないため、砂埋をする合理的な理由があれば一度相談していただくと良いでしょう。

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