家を壊した後の更地の利用方法で迷っています。
現在、空き家の解体を検討していますが、解体工事をして更地にした後に敷地をどのように活用するか迷っています。
貸駐車場・アパート建設・借地など様々です。代表的なものをご紹介します。
貸駐車場にする
需要がある地域であれば、臨時のコインパーキングや月極駐車場として利用することで、定期的な収入源に出来ます。
ちなみに、駐車場にする際の費用は施主負担となりますので、費用対効果を検討することが大切です。
コインパーキングの場合
アスファルトの打設、駐車代金清算機の設置、駐車ロック板の設置、案内看板の設置、といった費用が必要です。規模にもよりますが、100万円~が目安です。
月極駐車場の場合
アスファルトを敷くか、砂利敷きにするかの決まりはありませんので、費用対効果を踏まえて選択すると良いでしょう。アスファルト打設の場合ですと㎡当たり5000円前後、砕石の場合ですと㎡当たり2000円前後が目安となります。(その他に車止め等は必要です。)
アパート・マンションを建てる
住宅地であれば、アパートやマンションを建設するのも有効な活用法です。
建設に当たっては高額な建築費用(1LDKアパートで1室当たり700-1000万円程度)が必要となりますが、資金調達には銀行ローンが使えますので、土地さえお持ちであれば頭金無しでの建設も可能です。
また、更地や駐車場の状態に比べると、土地の固定資産税に対する減免措置が利用できますので、節税対策にもなります。
定期借地として貸す
定期借地権を設定し、他人に貸すという方法もあります。
用途としては、住宅を建てるためであったり、事業用地であったりと、借主の都合によって様々ですが、借主が破綻しない限りは一定の期間における安定収入が約束されるのが大きなメリットです。(一般定期借地権の場合50年以上、事業用借地権の場合10-20年)
借主から徴収できる借地料についてはお互いの交渉によるところが大きいですが、土地の売買価格の2%前後が年額の目安となります。
トランクルームを設置する
コンテナ・トランクルームを設置し、一般の利用者を募るという方法もあります。
比較的都心に近く、住まいの収納料が枯渇しているような地域であれば、それなりの需要も見込めると思います。
設置費用についてはコンテナ1台当たり20-30万円程度が相場です。
太陽光発電システムを設置する
震災後、特に注目を集めている太陽光発電ですが、空き地への設置も可能です。
雪国などは適しませんが、気象条件と日当たりの良い場所であれば、安定した収益が見込めます。(システム容量が10kw未満:1kwhあたり38円、10年後以降は24円 システム容量が10kw以上:1kwhあたり37.8円、20年後以降は24円の場合)
設置費用についてはシステム1kwあたり25-35万円程度が相場です。(立地条件が良い場合、システム1kwの年間発電量は約1000kwh程度です。)
地域にあった有効利用を
このように様々な方法がありますが、それぞれ費用対効果やリスクもばらばらです。
収益面で見た地域相場も見ながら、最適な方法を選択しましょう。