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アスベストは屋根裏や床下に存在しますか?

自宅の取り壊しのため、解体工事業者に見積りを依頼しました。建物を検査してもらい、「アスベストは無かった」という報告を受けましたが、屋根裏などの確認していない部分にアスベストが使われている可能性はないのでしょうか?

住宅の場合、屋根裏や床下、壁内にアスベストを利用することは基本的にありません。念のため、もし見つかった場合の費用の負担は業者に確認しておきましょう。

屋根裏、床下、壁内に使うものではない

建物の耐火材や断熱材として、多岐にわたって使われてきたアスベストですが、住宅の場合、屋根裏、床下、壁内に利用したという例は一般的ではありません。アスベストが住宅に利用される代表的な例としては、瓦と外壁が挙げられます。瓦に関しては、スレートと呼ばれるセメント瓦に利用された経緯があり、外壁に関してはサイディングに利用された経緯があるため、アスベストの利用が認められていた年代(1970年代以前は多くの建材、80年代以降2006年以前の建材は可能性あり)の建物を解体する際には注意が必要です。アスベストの有無に関してはスレート瓦・サイディングの製造元に確認をしたり、成分分析をするなどの注意が必要ですが、もし外壁や瓦にアスベストがなかった場合には、それ以外の部位に関してはあまり気にする必要はないといえます。

ビルや工場の場合は、見えない部分も要注意

一方でビルや工場、立体駐車場を解体する際には注意が必要です。大規模な建築物の場合は、天井裏や壁の内側等に加え、配管の保護や煙突内に吹き付けられている可能性もあります。このような場所にあるアスベストは発見がしにくいばかりか、サイディングやスレートに含まれているものに比べ飛散する可能性が非常に高く、撤去の際には専用の設備を設置し、大がかりな作業が必要となります。費用が高額となるため、着工前に必ず発見しておくことが大切です。表面的な目視に加え、壁を一部こじ開けたり、建築時の設計図を確認するなどして注意深く進めるよう促して下さい。

念のため、費用負担の確認を

以上のように、住宅解体時に予期せぬアスベストが見つかるリスクは低いといえますが、万が一、アスベストが後で見つかった場合、誰が費用を負担するかの確認はしっかりと行っていた方が良いでしょう。業者が負担するというのであれば、口頭だけではなく見積書や契約書に、特記事項として記載をしてもらうよう要求をするべきです。また、見積りに含まれていない費用は施主負担というのであれば、多少手間であっても業者に内部の確認を行ってもらった上で、契約と工事を進めるのがトラブル防止のポイントです。

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