近所に子供が多い場合の注意点はありますか?
解体工事を予定していますが、近所に幼稚園や学校があるので子供が多く、工事現場の前面道路も子供がよく通ります。子供が好奇心で近寄ってこないかどうか、なにか危険があったらと思うと心配なのですが、施主として気をつけるべき点、工事前にやるべきことはなんでしょうか。
あいさつ回りの際に、現場に入らないなどの注意を促しましょう。
近隣への呼びかけが大切
解体工事会社が工事の際に、周囲への配慮を忘れないというのは当然のことですが、施主としても近隣への呼びかけを行うことは大切です。解体現場には様々な危険が潜んでいますし、子供ならではの注意点もあるため、ご両親やご家族への注意を呼び掛けて下さい。
危険の内容
現場の危険についていくつかご紹介します。
散乱した廃棄物
解体現場には、建物の様々な廃材が散乱します。木の破片やコンクリートブロック、ガラスや釘等が足に刺さったり、足を挟んだりする可能性があるため、現場に入らないように気をつけることが大切です。
飛散する廃棄物
工事の際には、木片やガラスが飛び散ることもあります。作業者は極力飛散を抑えられるよう作業を慎重に行うと共に、養生の仮囲いを設置しますが、飛散した破片が道路上に及ぶ可能性はゼロではありません。近づかないようにすることが大切です。
重機・車両
現場周辺には、多くの機械が出入りします。子供としてはうれしさもあり、近寄ってしまうこともありますが、運転手の死角に回り込んだ場合には、衝突したり、ひかれてしまう可能性があります。重機の旋回範囲や車両の後ろには回り込まないよう、注意が必要です。
ホコリ
取り壊しの際には、砂ぼこりや建材の粉末がホコリとなって空気中に漂います。中には、アスベストのように、人体に有害な物質も含まれることがあります。また、粉じんは喘息等の呼吸器疾患の原因になります。極力吸い込まないように注意が必要です。
極力近寄らないこと
上記のように、怪我だけではなく、様々なリスクがあるのが解体現場です。ご家族からお子様にしっかりと危険性を説明してもらい、万が一の事故を防ぐために現場周辺では、遊ばないようにしていただくのがなにより大切です。ただ、「近寄ったらダメ」と言うだけではなく、その理由を説明していただくと共に、解体工事会社からも子供への注意点を盛り込んだ近隣あいさつリーフを作成してもらうよう、協力を促すとよいのではないでしょうか。
(※下記に近隣あいさつリーフのフォーマットを用意しましたので、ご活用下さい)