契約後に工事内容を変更することは可能か?
自宅の建て替えに伴って、古い家を解体します。当初は庭の植木もすべて撤去するつもりでしたが、長く育ててきた思い入れのある庭木は残したほうがいいような気がして迷っています。
可能です。担当者に要望を伝え、変更内容が分かる変更契約書を交わしましょう。
請負契約の変更は可能
契約を交わしたというと、もうそのように工事を進めないといけないと誤解されがちですが、契約内容を変更することは可能です。住宅の建築請負契約等でも契約後の打合せによって内容が変わることは日常茶飯事ですので、まったく問題はありません。
まずは担当者への連絡
まずは担当者に連絡を取り、庭木の撤去で迷っているということを伝えましょう。追加で撤去をお願いする場合に追加費用が発生するのであれば、その見積りも提出してもらうと良いでしょう。また、庭木であれば工事が始まる直前であっても、工期等に影響を与えることは考えづらいですが、追加の撤去内容が大規模な構造物(小屋、倉庫、離れ、広範囲のブロック塀、擁壁等)の場合は、工事スケジュールに影響が出る場合もあります。そのため、迷っていることに加え最終的な決断をいつまでにしないといけないか、という確認もした方が良いです。
変更契約書は大切
もしも、工事内容が変更することが決まった場合は、工事変更契約書を交わすことがとても大切です。原契約後の変更は、口頭だけでのやりとり済ませてしまうことも多く、後で誤解が生じ「言った」、「聞いていない」というトラブルに発展することが珍しくありません。当初、業者の見積りを検討する際には、細かい項目の確認を行っていただいたと思いますが、それと同様に変更項目が明記された見積書と変更契約書を提示してもらい、それにサインをした上で工事を進めることが気持ちよく工事を終えるポイントです。金額に変更がなく、工事変更契約書を交わす必要がない場合であっても複写式の打合せメモを双方で保管するなどして、書類での工事範囲の明確化に努めましょう。