会社から提出された工期が長く感じます。
家の取り壊しを予定しています。解体業者から渡された工事スケジュールを見てみると、思っていたよりも長く設定されているように感じました。家をただ壊すだけなのでもっと短期間で終わるものと思っていましたが、実際の作業時間にゆとりを持って長めに計画しているのでしょうか。
納期遅れを生じさせないためにも、数日のゆとりを持って計画されるのが一般的です。
ゆとりを持った計画が基本
一日も早く工事が終わって欲しいというのが、多くの方が持つ要望ですが、解体工事会社としては約束をしていたにもかかわらず、何らかの事情により納期が遅れ、お客さまとの約束・契約を反故するのは避けたいと考えます。解体工事には様々な外的要因が関わってくるため、数日のゆとりを見て工期を設定するのが一般的です。
様々な外的要因とは
工期を狂わす要因には、次のようなものがあります。
天候
激しい雨や台風のような強風、積雪等で解体工事ができない日が生じることがあります。最も発生する確率の高い要因です。
地中埋設物
土の中から、岩や湧き水といった障害物が見つかった場合、工事を中断する恐れがあります。天候に次いで頻度の高い要因です。
近隣クレーム
近隣の方から大きなクレームをいただいた場合、工事を中断せざるを得ないケースも存在します。通常クレームがあった場合は、その原因を改善して工事を続けることが一般的ですが、クレーム内容が対応不可能なものであった場合、近隣の方に説明の機会を設けるために、期間が必要となります。
担当者に口頭で聞くとよい
実際の工期が気になるのであれば、担当者に「順調であればいつ頃に終わりますか」と聞いていただくと、応えてもらえることもあります。業者の中には、「揚げ足を取られるのではないか」と心配して、書面での明示を避けるところもありますが、口頭であれば応えてくれる可能性があります。ぜひ一度連絡を取っていただくのはいかがでしょうか。
せかしすぎには注意を
早く終わって欲しい気持ちは分かりますが、あまりにも業者を急がせてしまうと、よくない結果を招くこともあります。無理な短工期は丁寧な作業を阻害してしまうため、事故の原因にもなり得ますし、また工期を縮めるために一日の作業時間を延ばした結果、「こんな時間に工事をするのは非常識じゃないか」という近隣クレームを招くこともあります。一度確認を行ったら、後はぐっとこらえて待ちましょう。