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木造古民家に使われている古材を買い取ってもらえるのでしょうか?

木造の古民家を解体することになりました。最近は古民家を再利用した店や旅館が流行っていると聞くので、すべて壊してしまうよりも、まだ使えそうな廃材を古材として買い取ってもらうことで解体費用が安くなることはありますか?

買い取りを行ってくれる業者もありますが、解体の手間が増えるため一概に安くなる、とは言えないのが現状です。

買い取りを行ってくれる業者はある

古民家再生ブームということもあり、市場で古材の需要はあります。解体工事会社の中にはブームを察知し、古材を買い取って建材屋に売却することを行っている会社も存在します。買い取ってもらったことによる利益は施主に還元されますが、テレビやラジオの過剰な表現で「木造の家を壊すなら建材を買い取ってもらった方が、そのまま壊すよりも確実に得になる」という世の中の誤解につながっています。

解体費用自体は割高になる

買い取りの利益が還元されるのは魅力的ですが、その一方で解体費用が割高になる可能性があることも忘れてはなりません。廃棄物の量が減るため廃棄物処分費用が抑えられるものの、再利用したい柱や梁に傷を付けないよう慎重に解体工事をしないといけないため、工期・作業員・重機が増え、取り壊しにかかる費用は確実に割高になります。そのため、結果的に解体費用が高くなることは多々あります。

価値のある木材を使っていることが重要

古材の買い取りをしてもらう場合、家に価値のある木材が利用されていることがなによりも重要なポイントです。戦後に普及した釘と筋交いを使う在来木材工法ではなく、柱と梁を釘なしで組み上げた日本古来の伝統的な工法を利用した建物(築80年以上の古民家)であれば、現在とは比べものにならない太い木材を使っているため、古材の買い取りをしてもらう価値はあります。

普通に解体してもリサイクルされる

古材の買い取りを希望される理由として値段以外にも、「資源がもったいない」ということを動機とされる方もいらっしゃるかもしれません。普通に解体をしてしまうと、そのままゴミになってしまうイメージが強いですが、廃材としての木材はそのほとんどがウッドチップや合板、燃料等に再加工されるため、リユースはできなくてもリサイクルはされているのが現状です。

双方の見積りを比べると良い

ご自宅が伝統工法の建物である場合には、古材の買い取りを行った場合の解体費用と、通常の工法で行った解体費用を算出し、それぞれを比較すると良いでしょう。きっと、気持ちもすっきりした上で工事に臨んでいただけるかと思います。

同義語:きづくり,古屋敷,伝統的日本建築,買い上げ,必要経費,経費,分解,取り壊す,再利用,予算,積算

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