解体工事前に必要な、電気・ガス・水道などの手続きを教えてください。
解体工事を開始する前に、電気やガスなどの停止申請をしておいてくださいと解体業者に言われました。解体工事前にしておくべき準備として、どのような申請が必要でしょうか。また、どうやって申請したらいいでしょうか。
水道以外のライフラインは、それぞれ担当する会社などへ停止申請を行って下さい。
以下に必要な手続きを羅列しますので、参考にして下さい
電気に関して
電力会社に家屋解体のため、使用の停止申請をします。その時に、○○日から使用しないのでと日時を伝えます。担当営業所において手続きをしますが、電話でできる場合がありますので、まずは近くの営業所に尋ねてみましょう。その後、解体前に電力会社が、電柱から家屋までの引き込み線や電気メーターを取り外します。家屋内の電線等は解体工事会社の担当となります。
ガスに関して
ガス会社(都市ガス)に対しては同じように、家屋解体のため○○日から使用しないと日時を伝え、使用の停止申請を担当の会社あるいは営業所に連絡します。解体前に、ガス会社が公道下に埋められたガス管と私有地である解体敷地内の接続部分のガス管を切断します。これは有料になりますので、ガス会社が事前に見積もりを提示します。多くの場合、この撤去時にガス会社がガスメーターを取り外します。ガスメーターに関しては、解体時に解体工事会社から施主に対して撤去を要請されることもあるので、解体工事前に施主側としてガス会社と話し、どうするのかを明確にしておく必要があります。工事後は、家屋内のガス管等は解体時に業者が処分します。
電話
近くのNTTの営業所に、○○日から使用しないのでと日時を伝え、停止の手続きを取ります。解体前に、連絡後数日でNTTが電柱から家屋までの電話引き込み線を撤去します。
CATV
ケーブルテレビにおいても、同じように○○日から使用しないのでと日時を伝え、停止の手続きを取ります。線の切り離しなどを電気屋さんに依頼するケースがありますので、ケーブルテレビ会社にケーブル線についてどうするのかも事前に確認しておきます。
浄化槽
浄化槽などの汚泥は、解体工事前に施主の責任において清掃する必要があります。また、便漕の汲み取りなども工事前に施主が行って下さい。
水道は止めないように
水道に関しては、解体工事の際に粉塵の拡散を防ぐために散水をしながら工事を行いますので、水道の停止は工事完了後まで行わないようにして下さい。工事前に水道が停止していますと、工事ができなくなりますので注意が必要です。また、水道が停止した状態で解体に入る場合は、解体工事会社が散水用のタンクを持ち込むこともできますが、この場合は水の料金が割高になり解体費用が膨らむ原因となります。なお、水道に関しては、解体後も跡地に家屋を建設するのか、駐車場などにするのかは別にして、土中に管や水道メーターを埋めておくのが一般的です。理由としては、敷地内の水道管などをも撤去し、再度新たに家屋を建設するために上下水道を引くことになると新規の敷設になるので、数万円の経費がかかるからです。もちろん、解体後に元の所有者が基本料金等を払い続けることはありません。