工事中に車両を停める場所はどこでしょうか?
自宅の建て替えのために古い家の取り壊しを予定していますが、住宅街のために自宅前の道路が狭く、庭もないため、工事車両や重機を停める場所がありません。同じような条件の解体現場もたくさんあると思いますが、業者は一般的にどのような対処をしてくれますか?
道路使用許可を取得し、路上に停車をするのが一般的ですが、工事内容と近隣環境の条件によって駐車場を借りる場合もあります。
基本的には道路使用許可を取得し路上駐車
工事を行う際、通行の妨げとなることを避けるため、基本的には敷地内に重機・車両を停め工事を進めます。しかし、今回のように工事を進めるにあたって、道路の使用がやむを得ないと認められる場合については、道路使用許可申請を警察署に提出し道路上に駐車をすることが一般的です。車両(ダンプカー)に関しては路上に駐車し、廃棄物の積み込みを行いますが、重機(バックホー、ショベルカー)の場合は路上に置いて工事を行うのは、安全面でリスクが増すため、人間が手作業で解体を行い、敷地内に重機が入るスペースを確保してから行うことが多いです。
解体する建物に駐車場が隣接している場合
取り壊し予定の建物に、駐車場や空き地等が隣接している場合には、地主の承諾を取った上で借地を行い、そこへ重機や車両を停めることがあります。道路に駐車をする場合とは異なり、最初から重機で壊すことができる場合は、コスト削減につながります。地主との関係にもよりますが、工事を円滑に進めるための有効な選択肢になり得ます。借地の交渉に関しては、施主が行うことが多いです。
通行止めが必要な場合
道幅が狭く、車がすれ違えないような道路の場合は、車両を停めると他の車が通れなくなるため、車両通行止めの申請が必要となります。自治体によりますが、警察署だけではなく消防署、バス会社、周辺住民の方、役所などと協議が必要になることがあります。協議については、解体工事会社が行いますが、時間が掛かり手間も大きいため、早めに業者を選定し協議の準備期間を設けることが大切です。
車両が進入できない場合
道幅が非常に狭くトラックが進入できない場合は、車両を利用して廃棄物を搬出することを諦め、一輪車や手押し車もしくは電動台車に廃棄物を積み込み搬出作業を行います。車両は近隣の駐車場等に停め、一輪車から積み替えます。駐車場の手配については、解体工事会社が行うのが一般的です。(施主と親しい駐車場所有者がいる場合は、施主が交渉することもあります)