「MSDS」とは何ですか?

MSDS(Material Safety Data Sheet)は製品安全データシートともいわれ、製品に含まれている指定化学物質やそれを含む製品の危険有害性や取り扱い上の注意等の情報を記載したデータシートのこと。

労働安全衛生法では、化学物質を安全に取り扱い、災害を未然に防止することを目的に、化学物質を譲渡・提供する場合には、その化学物質の危険有害性等を記載した文書(MSDS)を交付するなど情報の提供が義務づけられているため、対象化学物質を含む製品を他の事業者に譲渡又は提供する際に、その化学物質の性状や取り扱いに関する情報を提供するためのものである。

環境への影響、安全対策緊急時の対策などに関する有害情報が化学物質ごとに記載されている。MSDSの提供は、対象化学物質を含む製品を取引する全事業者を対象としている。

記載事項は製造者情報及び製品名 、化学物質の組成・成分情報・危険有害性の要約、応急措置、火災時の措置 、漏出時の措置、取り扱い・保管上の注意 、曝露防止措置など。一般に、MSDSを要するような薬品管理は解体業者に認められていないため、化学工場等を解体する場合には事前に薬品撤去がされているかどうかの確認が必要である。

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