見積り項目の中に【重機回送費】が計上されているのですが、どのような内容でしょうか?
解体工事を依頼しようと検討している解体業者から出してもらった見積書の中に、【重機回送費】という項目がありました。これはどんな費用なのでしょうか?
相見積りを取ったときに重機回送費が安い業者を選んでも大丈夫でしょうか?
解体をする際に必要な油圧ショベルなどの重機の運搬費用という意味が多いですが、業者によって含まれる内容が異なるため、比較する意味はあまりありません。
【重機回送費】の内容は主に重機の運搬費用、しかし業者によってまちまち
【重機回送費】という項目は、見積書の多くに載ってくる項目です。
解体工事では、ほとんどの場合に家屋取り壊し用に油圧ショベルなどの重機を使用するので、その重機を現場まで運搬するための費用が必ずかかります。
それが重機回送費という項目になっている場合がほとんどです。
しかし、含まれる項目は業者によってそれぞれで、解体で出た廃棄物を処分場まで運んでいく車両などのリース代やガソリン代、減価償却費を総合して含めた費用を【重機回送費】として計上している業者もいます。
金額としては3~5万円程度が一般的ですが、現場から事務所までの距離や、業者によって重機回送費に含む項目が違うため、当然ながら業者によって金額に差が生じます。
重機回送費の安いほうを選ぶのはナンセンス
【重機回送費】の内容としては上記のような車両にかかる諸経費がほとんどですが、その内容は業者によって様々なので、数社の相見積りをする際に重機回送費を比較して安いほうを選ぶ意味はあまりないと言えます。
しかし、重機を自社で保有している業者でしたらレンタル代が加算されませんし、現場から近い事務所でしたらガソリン代も安くなりますので、重機回送費の金額を比較するのではなく、保有重機の有無や現場からの距離を比較することはおすすめします。
【重機回送費】という項目名ではない場合も
解体工事のほとんどの見積書には重機回送費という項目が含まれていますが、中には記載のない見積書もあります。
その場合は、【諸経費】という項目に含まれている場合があります。
諸経費には重機回送費以外の諸々の費用も含まれていますので、諸経費の中にはどんな項目が含まれているのか業者に確認してみましょう。
諸経費の中にも含まれていなかった場合でも、必ずどこかに重機回送費は含まれていますので、重機や車両に関する諸経費はどこに計上されているのか業者に質問してみましょう。
表記がない場合は追加費用として請求されることもあるので要注意
もし、重機回送費という項目がなかったために業者に質問してみても明確な回答が得られず、なんとなく濁されてしまったり、「またあとでお知らせします」という回答だった場合は、あまり親切な業者とは言えませんので注意が必要です。
見積り金額に納得して契約を結んだのに、後になってから重機回送費が追加されて数万円アップになってしまっては見積りを取った意味がありません。
見積りを出す時点で重機回送費も計上できるはずなので、見積書に重機回送費が含まれていない業者はあまり信頼できる業者とは言えません。
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