大手依存型は危険?解体工事会社の理想的な集客方法とは

解体工事会社の理想的な集客方法を考える
解体工事会社さんが営業を行っていく上で大切なポイントの一つが集客方法です。今回は理想的な集客方法について考えていきたいと思います。
大手の建設会社に依存するのは危険
多くの解体工事会社さんに共通するのが、「建設会社の下請工事で生計を立てている」という点です。元請け業者が大手であればあるほど安心してしまいがちですが、実は非常に危険なことなのです。
下請けを切られたら終わり
元請会社も市場競争の中、生き残るのに必死です。もしもより安価な解体工事会社が現れたら提携を切られてしまうこともあります。例えば売上げの半分を一社の下請工事が占めているとしたら、下請けを切られることで売上げの半分が消えてしまいます。
元請けが倒産したら終わり
元請けが倒産してしまうことも考えられます。同様に多くの売り上げを失う危険性があります。
利益を自分で決められない
元請けの力が強い場合に、元請けの言い値で工事をしてしまうことが多々あるのではないでしょうか。増税などの影響で元請けが苦しくなると、利益を叩かれてしまう可能性は十分にあります。
工事数が不安定
解体工事の数は元請けの業績に大きく左右されるため、元請けが不調だと同じく工事も少ないという結果になります。これも経営が不安定なる要因です。
理想はマルチチャンネルによるリスク分散
理想的なのは複数の集客手段を組み合わせることで、一つがダメになっても会社が傾かないような態勢を作ることです。チャンネルが多ければ多いほど集客数は安定します。次のような手段を開拓していくとよいでしょう。
ホームページ
自社でホームページを構え集客をする手段です。大きな初期コストと運営費用が掛かりますが、成功すれば安定した集客が可能となります。
マッチングサイト
成功報酬型の解体工事斡旋サイトです。成約した場合、紹介料の支払いが必要ですが、初期投資が不要というのがメリットです。
不動産屋紹介
地域の不動産屋から解体案件を紹介してもらえるようパイプを作ります。不動産屋への紹介料は10〜15%が相場です。
他の建設会社の開拓
新たな建設会社を発掘し下請工事を受注する方法です。下請けにはかわりありませんがリスク分散にはなります。
経営者団体などからの発掘
商工会や同友会といった経済団体に所属し、そこでのつながりから工事を開拓する方法です。即効性はありませんが、様々な人脈を築くことができるかもしれません。
依頼を断れるぐらいの状況を作る
目標としたいのは様々なチャンネルを組み合わせることで、依頼を断れるぐらいの状況を作り出すことです。工事数が豊富になれば利益率のよい工事を優先させていくことで、リスクなく徐々に高収益な体質に変わっていくことができます。既存の元請業者に固執することなく、新規開拓に努めていきましょう。