解体工事会社探訪(埼玉県熊谷市 前林商店様)

インタビュー
解体工事を始めたきっかけを教えてください
前林商店は私が3代目になります。元々祖父が鉄くずのスクラップ業を営んでいましたが、父の代へと変わり事業が軌道に乗る中で、解体工事にまで領域を広げることになりました。
私の代になり、現在では解体工事を事業の主として行っています。
普段から心がけていることはなんですか
業務を楽しみながら常に改善を繰り返すことです。解体工事というと昔からある業種ですが、想像以上に仕事の仕方に未成熟な部分があります。未成熟な部分には無駄があり、それを省くことが業務の効率化やコストダウンにつながっていきます。
例えば車両を運ぶトラック、通常重機の運搬を行うトラックは他の用途が少ないため、重機の運搬以外には役割がありません。しかしトラックの寸法に合わせたコンテナを載せれば、廃棄物の収集運搬車としても活用することが出来ます。
他にも鉄くずを掴むヒアブクレーン、解体工事会社でこのクレーンを持っている会社は稀ですが、導入をすれば砕いたコンクリートがらを積み込む作業など、非常に効率的に工事を進めることが出来ます。
「もっと工夫で出来る所は無いかな」と常に頭を働かせることにより、改善活動を楽しむと共に仕事の効率化が可能となります。
会社の代表者としてのモットーはなんですか
常に感謝の気持ちを忘れないことです。事業を続けられるというのは、たくさんの方からの支えがあって初めて可能になることです
。お客様や近隣の方に対しては当然のことですが、社員に対しても常に感謝の気持ちを持つよう心がけています。
会社という組織では私は社長ですが、一人の人間であることには変わりがありません。自分でも未熟だと感じることもありますが、社員は時に自身の未熟さを気づかせてくれるきっかけになったり、自分の知らない所で未熟な部分をフォローしてくれたりします。
時には怒ることもありますが、彼らに対して感謝と思いやりの気持ちを持って接することを大切にしています。
今後の展望を教えてください
解体工事をより伸ばしていくと共に、産業廃棄物処分場も保有したいと考えています。現在では鉄くずのスクラップに留まりますが、他の材質も自社で処分出来るようになることで、お客様にとってはよりメリットの大きいサービスが提供出来るようになります。
現在土木の学校に通う息子と一緒に働けるようになるのも楽しみです。
会社概要
社名 | 株式会社 前林商店 |
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所在地 | 〒360-0015 埼玉県熊谷市肥塚1076番地 地図はこちら |
TEL | 048-523-3685 |
FAX | 048-523-3625 |
ホームページ | http://kaitai.biz/maebayashi/ |
代表 | 前林 淳 |
編集後記:
他の会社に類を見ないような工夫をし、業務効率化を徹底されている姿が非常に印象的でした。地域ナンバーワンのコストパフォーマンスが実現できる理由はまさに目からうろこです。今後も新たな工夫が生まれるのではないかと楽しみです。